コイツただの年賀状コレクターだ!!

年賀状と聞いて思い出すのが、クラスの中心人物のような子から貰った年賀状のこと。
ただでさえ少ない年賀状の中に混じった、やたらと存在感のあるカラフルな年賀状…。
差出人はコミュ力の権化のような子。派手で顔もよく友達も多く、よく喋りよく動き回るようなパワフルな、クラスの中心人物のような子です。

【去年はお世話になりました!今年もよろしくね、今年もたくさん遊ぼうね!】フレンドリーな手書きの文字に少しうれしくなりました。
しかし、よくよく考えてみると、自分はその相手とまったく交流がありませんでした。

【去年はお世話になりました】→ いや、お世話してませんしお世話になってもいませんし…
【今年もよろしくね】→ そもそも去年がよろしくしてないのですが?
【今年もたくさん遊ぼうね!】→ 今年も? そもそも去年遊んだ記憶がないのですが!?

宛先こそ自分あてであるものの、この年賀状はおそらく何らかのミスで届いたものなのだろうと思いました。ちっとも明けましておめでたくありませんでした。
でも、貰ってしまったものは仕方ないので、追加で購入した年賀状を送り返しました。【今年もよろしくね】と書き添えて。

冬休み明け。登校した学校の教室。クラスメイト数人が、貰った年賀状を見せ合っている場面に遭遇しました。
その中には当然のようにその子も入っており…

「年賀状たくさん欲しいからとりあえず名簿の全員に出しといたわ!!!」

コイツただの年賀状コレクターだ!!
年賀状をたくさんもらうこと自体が目的で、相手が誰でも、たとえ仲が良くなかったとしてもどうでも良かったというわけです。

互いに書きあった社交辞令の【今年もよろしくね】 言葉空しく、その子との交流はその先も特にありませんでした。